安定した水の供給を支えるのが水道管ですが、日頃は中々目にすることはありません。目に付かないだけに、水道管の老朽化は気になるところです。
自宅が一軒家でリフォームを控えている方であれば、ユニット式のバスや洗面台と一緒に水道管もそっくり取り換えてしまえば済みますが、費用が気になります。そこでお勧めするのが、老朽化した水道管の交換です。今回は水道管の交換時期や、費用について説明します。
水道管の交換工事が必要な状況とは
ここからは、水道管の耐用年数の目安と、劣化によりどのような影響が生じるか見ておきましょう。
水道管が使用できる寿命を超えている
健全な生活をおくる上で、欠かせないのが水です。水は水道管を通って供給されますが、水道管は金属製であるため、長い間使用していると劣化してしまいます。また、素材や設置されている環境により、劣化の度合いが異なります。
東京都水道局では、旧大蔵省が定めた「減価償却資産の耐用年数等に関する省令」を遵守し、水道管の耐用年数を15年とみなしています。
また、給水管や給湯管の洗浄メーカーでは、設置してから15年を経ると、高い確率でサビが発生するという判断をしています。両者の見解を考え合わせると、水道管を敷いてから約15年を超えたら、交換の時期と言えるでしょう。水道管は毎日稼働するものであるため、消耗の度合いは思いの外、高いと考えるべきです。
水道管を施工してから10年を経過したら、そろそろ点検やメンテナンスを行うタイミングと心得た方が良いでしょう。
水道管劣化による問題
では水道管が劣化することにより、実際にはどのような問題がおこるのでしょうか。
以下のようなことが、考えられます。
- サビが混入した水を長年体内に取り込めば、健康被害もあり得る。
- サビが水に多量に溶け込んで変色すると、食器や洗濯物、浴槽や便器などに付着し、生活にも支障をきたす。
- 気温がマイナスになると、水道管の破裂が懸念される。
- 地震の揺れによる、水道管の破裂も予想される。
水道管の交換に必要な費用目安
では水道管を交換するには、一体いくらぐらいかかるのでしょうか。
水道管を改めて施工し直すには、地面に埋設された管を掘り起こす必要があるので、素人だけでは難しいでしょう。専門知識や技術が必須であり、特殊な機材や重機を用意しなければならないこともあるので、工事は大掛かりなものになりがちです。通常の自宅の敷地内で水道管の交換を行うと、費用の相場は約35万円から50万円程度になります。
ただし、水道管が埋められている環境は異なりますし、業者によっても料金設定は様々ですので、いくらかかるかは一概には言えません。
また、水道管を交換する際にどこへ依頼するかにより金額は変わってきます。作業を住宅メーカーなどに頼むと、さらにその先の業者に工事が委託されます。つまりは中間マージンが上乗せされ、その分、費用がかさむことになります。
一方、水道修理のプロに依頼した場合は業者が注文を直に請けるため、中間差益は生じず、費用を安く済ませることが可能です。
水道管の交換工事はまずは見積もりを
一口に水道管と言っても、使用されている素材にもよりますが、一般的な寿命は15年から20年ほどです。水道管が老朽化すると、サビが生じて水質が悪化したり、水漏れの原因になったりします。
また上記でもご説明したように、地震の揺れや気温の低下による凍結で破裂することもあり得ます。そのような場合は水道管を交換する必要がありますが、素人の手にはおえません。従って、専門知識や技術を擁した業者に依頼するべきでしょう。
水道管交換工事費用は配管の状況により異なりますし、業者の設定価格も様々です。実際に業者が足を運んで実地を調査する必要がありますので、水道管の工事にかかる金額は高額になりがちです。
そのため、少しでも安く工事を済ませられるように複数の業者から見積もりを取り寄せ、比較検討する必要があります。しかしトラブルが発生してからでは十分に時間をかけて業者を選ぶ暇もないでしょうから、もし水道管を施工してから10年が経っていたら、前もってメンテナンスや点検を怠らないようにしておきましょう。
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