ウォシュレットをDIYで自分で取り付ける方法を解説!

タンクレストイレ
ウォシュレットは専門業者に依頼して取り付けてもらうイメージですが、実はDIYで取り付けることも可能です。
依頼するよりも費用を抑えられるため、DIYが得意な方は挑戦してみるのもよいでしょう。 ただし、取り付けたいトイレの種類や室内の構造によっては取り付けられないケースもあります。また、取り付け手順を誤るとトイレの故障につながるため、DIYをする前に取り付け方法を確認しておきましょう。 今回は、ウォシュレットの取り付けの可否や取り付けるときの注意点を解説します。DIYに必要な工具と取り付けの方法も紹介するので、ウォシュレットを低コストで取り付けたい方は参考にしてみてください。 ※「ウォシュレット」はTOTO株式会社の登録商標です。温水洗浄便座を指す名称は、メーカーごとに異なります。しかし「ウォシュレット」は一般に広く認知されているため、今回は温水洗浄便座の一般名称として記載しています。

取り付けができる場合とできない場合

タンクレストイレの取り付け まずは、ウォシュレットの取り付けができる場合とできない場合を紹介します。ウォシュレットを取り付けられないのは、主にトイレの種類が原因です。
種類に限らず取り付けられるものではないため、自宅のトイレが取り付けられる種類か確認しましょう。  

ウォシュレットの取り付けができるトイレの種類

ウォシュレットの取り付けができるトイレは、主に以下の種類です。
  • ・組み合わせ便器
  • ・フラッシュバルブ型便器
  • ・隅付タンク式便器
便器・便座・タンクが一体となっておらず、それぞれを組み合わせて設置できるタイプでは、ウォシュレットを後から取り付けられます。
組み合わせ便器は一般家庭に広く普及しているタイプのトイレで、背面にタンクが付いているのが特徴です。フラッシュバルブ型便器とは、学校や商業施設に多いタイプのトイレで、タンクがなく水道管から直接水を引いています。
隅付タンク式便器も、公衆トイレや一般家庭によくあるタイプです。角にタンクが付いており、上部が手洗い場になっています。
上記のトイレはウォシュレットの取り付けが可能なタイプですが、フラッシュバルブ型便器や隅付タンク式便器は別途工具や部品が必要なケースもあります。  

取り付けできないトイレの種類

ウォシュレットを後から取り付けられないトイレは、主に以下の種類です。
  • ・一体型トイレ
  • ・タンクレストイレ
  • ・システムトイレ
一体型トイレは便器・便座・タンクが一体となっており、ウォシュレットだけ取り外したり交換したりはできません。交換したいときは、トイレ一式を交換する必要があります。
タンクレストイレはタンクがなく、水道管に直接つないで洗浄するタイプです。一体型トイレと同様に、ウォシュレット部分だけの交換できません。
システムトイレはトイレやタンク、手洗い場、収納、配管が一体となったトイレです。タンクレスとタンクありなど種類は豊富ですが、基本的にはウォシュレットの取り外しはできません。

自分でウォシュレットを取り付けるときの注意点

ウォシュレットを取り付けられるトイレでも、室内や配管の状況によっては工事が必要なケースもあります。せっかくウォシュレットを購入しても、確認不足から取り付けられないかもしれません。
ここでは、自分でウォシュレットを取り付けるときに注意したいポイントを3つ紹介します。  

ウォシュレットを取り付けるスペースがあるか

ウォシュレットをDIYで取り付けるときは、トイレにスペースがあるかを確認しましょう。
トイレの蓋が開くスペースはあるか、壁からの距離は適切かを測ります。確認したいスペースは以下のとおりです。
  • ・便器の中心から左側の壁まで
  • ・便器の中心から右側の壁まで
  • ・便器の先端から正面の壁まで
トイレの蓋のオート開閉機能や自動洗浄機能を正しく機能させるには、便器から壁までの距離が重要です。
また隅付タンク式便器の場合は、タンクから便器までの距離も確かめておく必要があります。タンクが邪魔をして、トイレの蓋が開かない可能性もあるからです。
ウォシュレットの取り付けに必要なスペースは、取り付け予定の機種によって異なります。取り付けスペースを測ってからウォシュレットを購入すると、失敗を防げるでしょう。  

トイレ内にコンセントがあるか

ウォシュレットの導入を検討するときは、トイレ内にコンセントがあるかを確認しましょう。ウォシュレットはコンセントにつないで使用するため、室内にコンセントが必要です。
コンセントがない場合は、電気工事をして増設します。コンセントの増設は電気工事士の資格が必要で、資格がない場合はDIYもできません。
延長コードを使って電源を引っ張る方法もありますが、火災や感電の恐れがあるため危険です。
また、ウォシュレットの電源にはアースが必要です。アースとは故障や漏電による感電を防ぐ目的で設置される安全装置のこと。
トイレ内にアースのあるコンセントがない場合は自分で対処せず、専門業者に依頼して電気工事をしてもらいましょう。  

給水管の長さは十分か

ウォシュレットを取り付けるときは、給水管の長さが十分かの確認もしましょう。
給水管とは水道管とタンク、あるいは水道管とウォシュレットをつなぐ管です。ウォシュレットの付いていないトイレでは、水道管からつながっているのはタンクだけ。そのため、水道管 に新しい給水管を取り付けてウォシュレットにつなぐ必要があります。
しかし、給水管の長さが短いと水道管からウォシュレットにつなぐための分岐器具が取りつけられません。
必要な長さはウォシュレットの機種によって異なるため、事前に確認しておく必要があります。

必要な道具

タンクレストイレ取り付けに必要な工具 ウォシュレットをDIYで取り付ける場合は、以下の工具を用意します。
  • ・プラスドライバー
  • ・スパナ
  • ・便器締付工具
プラスドライバーは一般家庭に置いているケースも多いですが、スパナや便器締付工具は持っていない家庭もあるでしょう。自宅にないときは、必要な工具を購入します。
ただし、スパナや便器締付工具はウォシュレットに付属していることもあります。
ウォシュレットの取り付けに必要な工具を1つずつ確認していきましょう。  

道具1:プラスドライバー

プラスドライバーは、ウォシュレットのベースプレートを便器に取り付けるときに使います。ベースプレートはネジ式になっており、付属のネジをプラスドライバーで締める仕組みです。
ベースプレートはプラスチック製のため、電動ドライバーだと割れてしまう恐れがあります。そのため、手動でネジの開閉ができるプラスドライバーを用意しましょう。  

道具2:スパナ

スパナとは、ボルトやナットを回転させるための工具です。
ウォシュレットの取り付け作業では、給水管の取り外しや取り付け、分岐器具の取り付けなどに使います。
スパナにはさまざまな大きさがあり、それぞれで回せるボルトやナットの大きさも異なります。ウォシュレットの部品に合った大きさのスパナが必要です。
新たにスパナを購入するときに大きさに迷ったら、モンキーレンチを購入するとよいでしょう。モンキーレンチとは、ボルトやナットの大きさに合わせて幅を調節できるレンチです。レンチもスパナと同様に、ボルトやナットを回転させるために使われます。  

道具3:便器締付工具

便器締付工具とは、便座を便器に固定するナットを外すときに使う工具です。
レンチでも外せますが、部品を傷める恐れもあるため注意して外しましょう。また、ナットではなくネジで固定されているトイレもあります。ネジで固定されているものは、ドライバーを用いて外してください。  

あると便利な道具

前述の工具以外にも、ウォシュレットの取り付けにあると便利な工具を紹介します。
  • ・マイナスドライバー
  • ・フラッシュバルブ型便器
  • ・ウォーターポンププライヤー
マイナスドライバーは、止水栓を閉めるときに使用する場合があります。
止水栓とは、水道管の開け閉めをするための栓です。ウォシュレットの取り付けをするときは、水が漏れないようにまず止水栓を止めてから作業します。
止水栓は主に、ハンドル式・ドライバー式・内ネジ式の3種類です。ハンドル式は素手で開閉できますが、ドライバー式や内ネジ式はマイナスドライバーを用います。
自宅のトイレの止水栓がどのタイプかを確認し、必要ならマイナスドライバーも用意しましょう。
ウォーターポンププライヤーは物をつかんだり、回したりするときに用いられる工具です。
ボルトやナットをしっかりつかんで回せるため、より少ない力で作業ができます。モンキーレンチでも代用可能です。

ウォシュレットの取り付け方法

必要な工具とウォッシュレットを用意したら、取り付け作業を行います。
ここからは、ウォッシュレットの取り付け手順を解説します。  

手順1:止水栓を閉める

まず、トイレの止水栓を閉めます。止水栓を閉めないまま作業をすると水漏れが起きるため、必ず止水栓を閉めてから作業を始めましょう。
ハンドル式の止水栓でない場合は、マイナスドライバーを用いて閉めます。  

手順2:古い便座を外す

止水栓を閉めたら、古い便座を外します。便座は裏側からナットで固定されているため、レンチや便座締付工具を用いてナットを外しましょう。
ナットを外して便座を持ち上げると、便器から便座を取り外せます。取り外したときに便器が汚れていたら、このときに掃除しましょう。  

手順3:便器にベースプレートを取り付ける

ウォシュレット付属のベースプレートを便器に取り付けます。ベースプレート用ゴムを先ほど便座を固定していた穴に差し込み、ベースプレートをプラスドライバーで固定します。
ベースプレートには向きがあるため、固定する前に正しい向きになっているかを確認しましょう。  

手順4:古い給水管を外す

ウォシュレットの取り付け準備ができたら、次は給水管を新しいものに交換する作業に入ります。
古い給水管を固定しているナットは、スパナで緩めて取り外します。給水管を取り外すときに管内の水が漏れるため、バケツや雑巾を用意しておくとよいでしょう。  

手順5:給水管に分岐器具を取り付ける

古い給水管をすべて外したら、ウォシュレット付属の分岐器具を取り付けます。
止水栓→パッキン→分岐器具の順に取り付け、分岐器具はスパナやモンキーレンチで回して締めます。もしすでにウォシュレットが付いている場合は、古い分岐器具も外して新しいものに付け替えましょう。  

手順6:フレキシブル管を分岐器具に取り付ける

分岐器具の上を向いた接続口にフレキシブル管を取り付け、タンクへとつなぎます。
フレキシブル管とは、柔らかく曲がるタイプの給水管です。通常の給水管は、分岐器具からタンクまでの長さをパイプカッターで切る必要がありますが、フレキシブル管は切らずに使用できます。
取り付けるときは分岐器具側をスパナで固定してから、フレキシブル管を曲げてタンク側を固定します。タンクの蓋を開け、内側を押さえながらナットを締めましょう。  

手順7:ウォッシュレットを取り付ける

最初に取り付けたベースプレートに、ウォシュレット本体を取り付けます。
ウォシュレットを取り付けるときは、外すときに使用した便器締付工具は不要です。ベースプレートに音がするまで差し込むだけで固定されます。
ただし一部機種には、ネジで固定するタイプもあります。  

手順8:給水ホースを分岐器具に接続する

ウォシュレットを取り付けられたら、今度はウォシュレットと分岐器具を接続します。
ウォシュレットに付いている給水管を、分岐器具の下側の接続口にスパナを用いて接続します。水が漏れないように、しっかりと締めることがポイントです。  

手順9:止水栓を開ける

すべて取り付けられたら、止水栓を閉めたときと反対に開きます。
止水栓を開いて給水管から水が漏れていないかを確認します。もし水漏れが発覚したら、もう一度止水栓を閉め、ナットを締め直してください。  

手順10:電源を入れる

最後に、コンセントをつないで電源を入れてみましょう。
リモコンや本体ボタンを操作し、正しく動作するかを確認します。リモコンタイプの場合は、リモコンに電池を入れ忘れないように気を付けてください。
動作確認をするときも、水漏れがないかを確認しましょう。

ウォシュレットをDIYするメリット・デメリット

ウォシュレットは、工具さえ用意できればDIYで簡単に取り付けられます。
取り付けを専門業者に依頼するとコストがかかるため、できるなら自分で取り付けたいと思うかもしれません。
しかし、メリットばかりではないことも理解しておく必要があるでしょう。ここでは、ウォシュレットを自分で取り付けるメリットとデメリットを解説します。  

DIYするメリット

ウォシュレットをDIYで取り付けるメリットは、コストを抑えられることです。
取り付けを専門業者に頼むと、ウォシュレット本体の価格以外に1~2万円かかります。DIYならウォシュレット本体の費用だけで済むため、経済的にお得です。  

DIYするデメリット

ウォシュレットを自分で取り付けるデメリットは、主に以下のとおりです。
  • ・破損や水漏れのリスクがある
  • ・古い便座の廃棄にお金がかかる
  • ・工具がないときは購入費用がかかる
取り付けに慣れていないと、部品を破損させたり締め付けが甘くて水漏れしたりするリスクがあります。そもそも、購入したウォシュレットが便座に適合しなかった場合は、返品できずに購入費用が無駄になるかもしれません。
また、古い便座の廃棄や工具の購入費用が必要です。コスト削減のつもりが、結局は費用が増えてしまう可能性もあります。

自分で取り付けが難しいなら

コスト削減のため、ウォシュレットをDIYで取り付けるのは難しくありません。
しかし破損・水漏れのリスクや取り付けにかかる時間、古い便座の廃棄費用を考えると、専門業者に依頼するのも1つの方法です。
専門業者に依頼した場合、既存の便座の処分や操作説明などの費用も含まれるため、DIYするのと変わらない費用でウォシュレットを取り付けられることもあります。取り付けが不安と感じるなら、専門業者に頼む方が手間やリスクが少なくおすすめです。

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