目次
- 1 トイレつまりが起こりやすいケース
- 2 トイレつまりの基本的な考え方
- 3 トイレつまりを放置するとどうなる?
- 4 はじめにトイレつまりの原因を特定しよう!
- 5 放置して様子を見るもの1:トイレットペーパー
- 6 放置して様子を見るもの2:流せる製品
- 7 放置して様子を見るもの3:汚物
- 8 放置して詰まったときの対処法1:トイレットペーパー
- 9 放置して詰まったときの対処法2:流せる製品
- 10 放置して詰まったときの対処法3:汚物
- 11 放置してはいけないもの1:ティッシュペーパー
- 12 放置してはいけないもの2:生理用ナプキン
- 13 トイレのつまりにぬるま湯を入れる場合の注意点
- 14 ラバーカップの正しい使い方
- 15 トイレつまりに気づこう!いつもと違う水の流れ
- 16 トイレつまりを予防する
- 17 トイレタンクにペットボトルを入れない
- 18 つまりを放置して起こる事態
- 19 トイレのつまりは放置しないで!専門業者に相談しよう
トイレつまりが起こりやすいケース
トイレのつまりがなぜ起こるのかというと、主な原因のひとつに排水管の構造があります。トイレの排水管には曲がりがあるものもありますが、これは臭いの逆流を防ぐ目的などがあるためです。しかし、構造によるこの優秀な機能はときとしてつまりを生み、急なカーブの場所には髪の毛や異物などがひっかかりやすくなってしまいます。排水溝のなかのつまりは外からは見えないので、知らないうちに状態が悪化し、水が流れなくなることもあるのです。また、別の原因として水圧もあるでしょう。とりわけ節水型トイレなどで起こりやすいのが、水流の圧力が弱いことによるつまりです。水圧が弱かったり水量が少なかったりすると、トイレットペーパーや異物などがきちんと押し流されず少しずつ留まってしまいます。その結果、気づいたら大きなつまりを引き起こしてしまうのです。便器につまりやすいものの代表は、トイレットペーパーと排泄物です。とりわけ、これらのものを大量に流したり、これらの量と水量のバランスが悪かったりした場合につまりが起きやすくなります。
トイレットペーパーはティッシュペーパーなどとは違い水に溶ける性質がありますが、十分な水量がなければうまく溶けてくれません。そのため、節水を意識するあまりトイレットペーパーをつまらせてしまわないよう、適量の水を流すことが大切です。さらに、もうひとつのつまりを引き起こす原因に、水に溶けない異物を便器に落としてしまうケースも挙げられます。たとえば、水溶性ではない掃除シートや生理用品、吐瀉物などでつまらせた経験を持つという人は案外多くいます。加えて、子どもがいる家庭では子どもがあやまっておもちゃなどを落としてしまい、そのまま気づかずに流したというケースもあるでしょう。トイレを使用する前には便器内に何かが落ちていないか今一度確認することが大切です。
トイレつまりの基本的な考え方
トイレの流れが悪くなった場合にはつまりを疑うのが一般的ですが、つまったかどうかは自分で判断しないで、専門業者にゆだねるのが良い判断です。つまっていると思っても実はそうではないケースや、トイレットペーパーが原因だと思っても実は違うものが排水溝をつまらせていたということはありえます。つまったものによって対処法は変わってくるので、原因の特定は大変重要です。前述のようにトイレにトラブルを引き起こす原因はいくつもあるので、素人判断にはリスクが伴います。何が理由でつまっているのかを正確に知るためにも、業者に連絡して確認してもらうことは大切です。つまりかたによっては自然と解消されるものもあれば、DIYで解決できるものもあります。しかし、基本的にトイレの異常は放置してはいけないものであり、放っておくとさらに状態が悪化することは珍しくありません。悪化すればそれだけ修理に時間とお金がかかり、生活に支障をきたします。少し様子を見ても何も改善されない場合は、早めに専門業者に相談して対応してもらいましょう。
トイレつまりを放置するとどうなる?
もしもトイレのつまりを放置した場合は、汚水が流れずに便器の上まで上がってしまい、外にあふれる可能性が出てきます。つまるということは水が流れないということですから、その状態でトイレの水洗レバーをひねってしまうと必然的に便器内に水が上がってきますよね。ただし、つまりにもさまざまな原因があり、たとえば一時的にトイレットペーパーをたくさん使ったことによるものなら、時間が経てば自然と元どおりに戻ることもあるでしょう。しかし、こういった原因でつまった場合以外に長時間放置するのは良いことではなく、状態が改善されないばかりかその間トイレを一切使用できなくなってしまいます。ラバーカップを使って自分で対応することも可能ですが、知識や経験がないと適切な対処ができないことも多いので、専門業者に早めに依頼するほうが良い判断といえるでしょう。つまりには前兆があるケースも多いので、何か異常を感じたら完全につまる前に業者に相談することもできます。たとえば、水の流れが悪いと感じたり、ゴボゴボと音が出たりといった異常は、排水管が何らかの原因で細くなっている可能性が考えられます。対応が早いほど解決もまた早くなるので、少しの違和感であっても大事をとって業者に連絡すると良いでしょう。
はじめにトイレつまりの原因を特定しよう!
すでに述べたように、つまりの原因は多様であり、またつまり方によって対応の仕方は変わります。そのため、まずは原因の特定が必要不可欠であり、そのためには業者の力を借りるのが最適な方法です。もしも詰まりの原因がトイレットペーパーなら様子を見ることで改善が期待されますが、それ以外の固形物などがつまっている場合には注意が必要です。つまりの原因を確かめずにしばらく時間が経ったからといって水を流すと、さらに異物が奥へ移動し対応が困難になるので気をつけましょう。何がつまったかは、基本的に素人目で判断できるものではありません。特に、異物がすでに奥へと流れてしまったケースでは、業者に依頼することが先決です。自分でラバーカップを使うことももちろんできますが、使い方が正しくないと異物がさらに奥に入り込んでしまい、逆に悪手になることもあります。ラバーカップはやりすぎると水が逆流して、トイレ内を汚してしまう恐れもあるので注意が必要です。ラバーカップにも正しい使い方があるため、わからない場合は自分たちで何とかしようとはせずプロの手を借りることが大切です。
放置して様子を見るもの1:トイレットペーパー
トイレをつまらせる原因のなかには、放置して少し様子を見ても良いものがあります。そのひとつがトイレットペーパーです。トイレットペーパーはそのほかのペーパー製品とは違い、水溶性で水に長時間つけておくとだんだんと細かくほぐれていきます。そのため、普通に使用していれば基本的にはトイレをつまらせることはありませんが、一度に多くの量を使ったり少ない水量で流したりしてしまうと、排水管がつまることがあるので要注意です。トイレットペーパーの様子を見る場合は、だいたい2~3時間放置しましょう。時間経過後に水を多少流してみて問題なく流れるようでしたら、つまりが解消されている可能性が高いです。放置したあと水だけは引いたもののまだつまりが直っていないようなら、もう一度水を流して様子を見ます。ただし、水溶性だからといって安心はできないのでこちらも注意しましょう。インターネットで売られていることが多い海外製の安価な製品などでは、水溶性であったとしても溶けにくい恐れがあるからです。溶けにくいものは上記の時間よりももっと放置しなければならず、結果的に生活に支障をきたすかもしれません。その場合は業者に相談して、早急な解決を図ったほうが賢明といえるでしょう。
放置して様子を見るもの2:流せる製品
そのほかにも放置して様子を見ても構わないものとして「流せる製品」があります。ティッシュペーパーなどでも、水溶性のものは基本的にトイレに流すことができます。こういった製品は時間が経つと徐々に溶けていくので、ある程度放置して様子を見ることで自然につまりが解消されることもあるのです。また、掃除用のシートで「トイレに流せる」と表示があれば、こちらも時間をおくことで溶ける可能性があるので様子を見ることができます。ただし、テレビCMでも掃除した後に便器に捨てている掃除用シートは、すべての製品がそのように便器内に捨てることができるわけではないので留意しましょう。なかには「トイレに流せない」と表示されていて水に溶けない製品もあります。また、水溶性の掃除用シートは水に溶けるものの、トイレットペーパーよりは溶けにくく時間がかかるので注意が必要です。こちらがつまった場合はおよそ半日から1日は放置する必要があるため、その間はトイレを使えなくなってしまいます。家に複数のトイレがあれば問題ありませんが、集合住宅などでひとつしかない場合は、業者に連絡してできるだけ早くつまりを解消することが求められるでしょう。
放置して様子を見るもの3:汚物
「汚物」も水につけたまま時間をおくと柔らかくなり、流れやすくなる可能性があります。放置して様子を見るうちに一緒に流したトイレットペーパーもだんだん溶けていくため、水が流れる確率はさらに上がるでしょう。ただし、これはあくまで人間の便に限った話で、ペットのものは必ずしもそうではないので気をつけましょう。基本的に汚物が原因なら後述する対処法でつまりが解消できる可能性がありますが、実は原因が汚物ではなく排水管のつまりや屋外にある排水溝にある恐れも否定できません。そのような場合にはいくら自分たちで対応しようと放置しても意味がなく、結局は業者を呼ぶことになります。しかし、汚物がつまったときには心理的に業者を呼ぶのが恥ずかしいと思うのではないでしょうか。業者は慣れているので気にしないものの、特にはじめてトイレのトラブルを抱えた場合には抵抗があり、自分たちで何とかしたいと考えてしまいますよね。少しでも心理的な負担を減らすためには、ゴム手袋やビニール手袋を装着し、見えている部分の汚物やトイレットペーパーだけでも取り除くと良いでしょう。
放置して詰まったときの対処法1:トイレットペーパー
つまったトイレットペーパーをできるだけ早く自分で対処したいなら、鍋一杯分程度のおよそ60度のお湯を用意して便器に流しましょう。通常なら20分程度放置すれば再び水が流れるようになります。しかし、これでも解決しなければ専門業者に修理を依頼することもできるでしょう。それでも自分たちで何とかしたい場合、お湯でうまくいかなかったら薬剤を投入する方法もあります。薬剤はプロの業者も使うものであり、高い効果が期待できます。ただし、劇物のものもあり、扱いが難しいので要注意です。さらに、薬剤が活躍するのは有機物が原因のつまりに限定されるため、それ以外の異物を便器内に落とした場合などには効果が期待できません。ラバーカップはつまりを直すのに便利な道具で、使い方も広く認知されています。ただし、トイレットペーパーのつまりで気をつけなければならないのは、正しい使い方ができなければつまりの原因がさらに奥へと押し込まれる可能性がある点です。そのため、ラバーカップの使用には事態を悪化させないよう細心の注意を払わなければなりません。
加えて、ワイヤーブラシ(ワイヤー式パイプクリーナー)を使ってつまりを解消する方法もあり、こちらはホームセンターなどで購入可能です。ワイヤーブラシは数メートルあるワイヤーの先にブラシがついているもので、便器から入れて排水管内をくるくる回すようにして進ませることでつまりの部分に直接作用します。こちらも専門業者が使う道具ですが、プロが使うのはホームセンターで売られているものよりも質が良いものなので、ワイヤーブラシを利用するなら専門業者に依頼して本格的な道具を使用してもらったほうが効率的でしょう。
放置して詰まったときの対処法2:流せる製品
「流せる製品」を放置してつまったときの対処法は、このまま放置しても自然に溶けないので、専門業者に修理を依頼するのが先決です。流せる商品にはペット用の「流せる砂」や生理用ナプキンがあります。これらは流せると銘打っているにもかかわらず、実際には溶けないためつまりやすいので注意しましょう。しかも、放置することでさらにつまりの症状が悪化する恐れもあります。その理由は、これらの製品のなかには水分を含むと膨張するポリマーが入っているからで、時間がたつほどに排水管内で膨張しさらにつまりがひどくなることが珍しくありません。これらの製品によるつまりをDIYで解決するのに役立つのが、多くの家庭にある「塩」です。なぜ塩が流せる製品に対して効果を発揮するかというと、食塩水はポリマーに塩分濃度の差を生じさせるからです。濃度差をなくそうとポリマーから水が抜けていくため、ポリマーが小さくなってつまりが解消されやすくなります。食塩水の作り方と投入方法は、鍋一杯分のお湯に塩を50グラムほど溶かしたものを用意し、ゆっくりと時間をかけて便器に入れていきます。だいたい5分ほどで効果が出るとされているので待ちましょう。塩は水に溶けるのに時間がかかるものですが、お湯のほうが溶けやすいので、食塩水を作る際はお湯を使います。ただし、熱湯は便器や排水管を傷めるので、最高でも60度にすることを覚えておくと便利です。
放置して詰まったときの対処法3:汚物
「汚物」を放置してつまった場合も、トイレットペーパーと同じ要領で60度程度のお湯と洗濯洗剤を便器に入れ様子を見ると良いでしょう。洗濯洗剤にはタンパク質を分解する成分が含まれており、便を柔らかくする効果が期待できます。粉状ではなく液状のものがあればそれを優先的に使用し、お湯と一緒に100cc程度を流し込みます。およそ20分程度そのままにしておくとつまりが自然と解消される確率が上がるでしょう。この方法でもまだトラブルが解消されないなら汚物が原因ではないかもしれないので、専門業者に修理を依頼するのが良い方法です。放置してはいけないもの1:ティッシュペーパー
つまりを放置してはいけないケースもあるので見ていきましょう。トイレットペーパーとは異なり、ティッシュペーパーは水に溶けないので放置しても意味がなく、対応を遅らせるだけになるので避ける必要があります。また、無理にラバーカップなどでつまりを解消しようとすると、逆に奥に押し込んでしまう可能性もあるので、自分たちで解決しようとしないほうが無難です。間違えてティッシュペーパーを流してしまいつまらせた場合には、水まわり専門の業者に修理を依頼するのがベストな決断です。ティッシュペーパーを自宅のトイレなどでつまらせてしまう原因に、トイレットペーパーがないことによって代用品として使い、うっかり流してしまったというものがあります。また、水溶性のティッシュなども市販されており、そちらとあやまって普通のティッシュペーパーを使ったというケースも散見されます。どうしてもティッシュペーパーを使用しなければならないときは、汚物入れに捨てることでつまりを防げるでしょう。つい習慣でうっかり便器内に投げ込まないよう、ティッシュペーパーを使う際は気をつけることが大切です。
放置してはいけないもの2:生理用ナプキン
つまった場合に放置してはいけないもので、すぐにでも対応しなければならないのがペットシートや生理用ナプキンです。これらは溶けないだけでなく、場合によっては専門業者にとっても取り出しにくい厄介なものでもあります。すぐにどうにかしようと自己流でラバーカップなどを使うと、さらに奥へと移動してしまう可能性もあるので、これらが原因でつまったと判明した場合には放置しないで速やかに業者に相談しましょう。前述のように、ポリマーを含む製品は水分により膨張し、より強固なつまりをもたらします。さらに、生理用品にはテーブが付いているものも多く、それが便器や排水管の壁に貼りつくこともあります。こうなると専門業者でも作業が大変になるといわれており、知識や技術を持たない一般人がつまりを解消させるのは大変困難だといわざるをえません。もしも生理用品を便器内に落としてしまった場合は絶対にそのまま流そうとはせず、拾い上げて汚物入れに入れるようにしましょう。
トイレのつまりにぬるま湯を入れる場合の注意点
トイレのつまりを解消させる方法に「ぬるま湯」を入れるやり方を述べました。この方法では、お湯の温度は60度程度にすることが重要です。こちらの方法で気をつけておきたいのは、熱湯を便器内に注がないということです。60度がどれくらいかわからなかったり、熱いほうが効果があると思ったりして熱湯をかけてしまうと、陶器製の便器ならヒビが入る恐れがあります。また、便器の接続部分や排水管にもダメージが加わる危険性があるので、熱湯を便器に注ぐのはやめましょう。60度はまともに触ることができないほどの熱さですよね。きちんと温度を知るためには温度計が必要です。しかし、ある程度簡単に目的の温度を作る方法もあります。それは、沸騰したお湯に同量の水を入れるというものです。鍋一杯分の60度のお湯を作る場合は、鍋の半分よりやや少ない程度の水を入れて沸騰させ、水を鍋の縁くらいまで注ぎます。これで簡単におよそ60度のお湯が作れるので、トイレがつまったときにはぜひ活用してみましょう。
ただし、つまったものによってはお湯を入れても解消しない場合があります。その場合は長時間放置しないで、専門業者に修理を依頼することが重要です。
ラバーカップの正しい使い方
トイレのつまりを解消するために多くの人が使用するラバーカップは、きちんと使い方を知っておかないと逆効果になりかねないので注意しましょう。ラバーカップには和式用と洋式用の主に2種類があります。よく見る半球状のタイプは実は和式用のものであり、洋式トイレに使っても隙間ができてうまく作用されません。洋式用のは半球状かつ先端に突起状のものがついており、洋式トイレの形に合うようになっています。また、ラバーカップの大きさも大切で、サイズはトイレに適したものを使用するように心がけましょう。ラバーカップはその特徴から便器にフィットするサイズではないと空気がもれてしまい、本来の力を出し切れません。ラバーカップを使う前に、まずは下準備を行います。便器内の水はできるだけ汲み出しておき、ラバーカップを使う際にはゴム部分が少し水に浸るくらいまで水の量を減らしましょう。バケツを用意し、汚水をそこに入れます。作業中は汚れることが予想されるので、常にゴム手袋やビニール手袋を着用することがポイントです。次に、便器と排水溝の間にラバーカップを垂直にゆっくり押し当て、これ以上押せないというところから強く引っ張ります。強く押すと異物が奥に入り込み、余計に取り出しにくくなるので注意が必要です。ラバーカップの目的は異物を奥に押しやってつまりを解消させるのではなく、異物をこちら側に引き出すことです。この点を踏まえれば、ゆっくりと押すことの意味がわかるのではないでしょうか。
もしもうまくラバーカップが便器にフィットしない場合は、サイズが合っていないので思うような効果を得られないかもしれません。この、ゆっくり押して強く引くという一連の動作を計5回ほど行えば、つまっていたものが出てくる可能性が高まります。この作業に際して気をつけておきたいことは、引き抜く際には汚水が飛び散ることが多く、トイレ内が汚れる可能性がある点です。ビニールなどで室内および便器をカバーするなど、できるだけ周りを汚さない工夫をしましょう。
異物がラバーカップによって出てきたら便器内から取り出します。しかし、すべてのつまりの原因が取り出されたかは不明なので、まだトイレの水洗を使わず、先ほど汲み出してバケツに入れた汚水を少しずつ流してみます。きちんと流れればバケツ内の汚水をすべて流し、トイレの水を流しましょう。もしもまだ何かつまっているようであればラバーカップで再び上記の作業を繰り返します。それでもつまりが改善されない場合は専門業者の手を借りなければならない状態であると判断し、状況を悪くしないためにもプロに頼ることが大切です。
トイレつまりに気づこう!いつもと違う水の流れ
トイレのつまりにはそれを知らせる前兆があることが多いです。たとえば、わかりやすい例に水の流れ方が悪くなる異常があります。水が流れるまでの時間が以前よりも長くなったら黄色信号です。また、前までは流したときに便器内の水位が上がらず流れていたのが、排水溝の入り口を大きく超えて水がたまるようになった場合も、排水管が何らかの原因で細くなった可能性があります。通常は便器の水位が変わることはないので、水位の変化は排水管がつまりはじめたことを疑うのに十分な要素です。これらの初期症状を示すときでもトイレはまだ使えるため、サインを無視して使い続けてしまう人が多くいます。しかし、使ううちにどんどん症状が悪くなり最終的にはつまってしまいかねないので、早急に手を打つ必要があるでしょう。さらに状態が悪くなると、今度は水を流したときにゴボゴボという異常な音が生じる可能性も出てきます。ここまできたらつまりの前兆ととらえ、つまる前に業者に連絡したり様子を見たりといった対策を講じる必要があります。たとえ音の原因がつまりではなかったとしても、異常音が発生したらトイレが何らかのトラブルに見舞われているのはほぼ確実なので、いずれにしても対処が求められるでしょう。
トイレつまりを予防する
トイレがつまると厄介なのは、つまっている間はトイレを使えないため生活に支障をきたすという点でしょう。また、自分で対処すると少なからず手間も時間もかかります。そこで重要なのは、つまる前にきちんと予防することです。個人の努力でできることは、普段から異物を流さないように気を付けることです。トイレに流しても良いのはトイレットペーパーだけであることを理解し、ティッシュペーパーや生理用品を使わざるを得ない場合はうっかりでも便器のなかに捨てたり落としたりしないように気をつけます。もしもこれらのものを便器内に入れてしまった場合、取り出すのに抵抗があるからといってそのまま流さないようにしましょう。また、髪の毛もトイレに流さないように心がけることが大切です。ユニットバス内にあるトイレでしばしば見られるのは、床に落ちた髪の毛をトイレに捨ててしまうという光景です。たとえ数本の毛であっても日常的に行われれば、いつかトイレのつまりを引き起こす原因となるでしょう。
さらに、つまり予防は定期的なトイレ掃除からも行うことができます。つまりの原因のなかには、尿石が排水管にこびりつくことで起こるケースもあります。尿石は少しずつ蓄積される性格があり、塊になってしまうと市販の洗剤だけで完璧にきれいにするのは困難です。大きな塊になる前に、日々少しずつ尿石を取り除くことが重要です。
トイレタンクにペットボトルを入れない
節水は水道代の節約に一役買いますが、トイレのトラブルの引き金になることもあるので良し悪しです。すでに述べたように、トイレットペーパーがつまる原因に節水があります。過剰な節水はトイレットペーパーを十分細かくほぐすことを難しくします。もしもタンク内にペットボトルを入れて節水をしている場合は、つまりを予防する意味ではやめたほうが無難です。とりわけ、最近新調したトイレなどにペットボトルを入れるのは良くないことです。最新のトイレは技術が進み、通常の状態でも節水効率が高いため、ペットボトルを入れてしまうと十分な水量を確保できなくなる恐れが高まります。せっかく節水してお金を節約しても修理代を支払うことになるのなら本末転倒です。特に最新のトイレを設置しているのなら節水はトイレ自体が元から備えている機能に任せて、こちら側からは何もしないことが重要なのです。
つまりを放置して起こる事態
多少つまった状態なら放置しても構わないと思う人はいるのではないでしょうか。しかし、放置することで起こるリスクもあるので覚えておきましょう。軽いつまりの放置が引き起こすのはつまりの蓄積です。一度何かが付着して細くなってしまった排水管にはなめらかさが失われ、付着物の上にさらに別の何かがくっつきやすくなります。この結果、軽いつまりが塊になってしまい、最終的には頑固なつまりになって修理に時間や手間がかかるようになるのです。あまりにも状態がひどいつまりになると、便器や排水管に大がかりな工事が必要となる可能性もあるので、早めに専門の業者に修理を依頼するのが賢明です。トイレのつまりは血管のつまりに似ています。症状が軽いうちに治療をしておけば大事には至らなかったものの、放置することで病状が悪化し、最終的には手術をしなければならなくなります。いずれの場合も異常に気づいたら素早く対処することで、最悪の事態を避けられるのです。
トイレのつまりは放置しないで!専門業者に相談しよう
トイレのつまりにはいくつもの原因があり、それにより対処方法も異なります。対処法にはしばらく静観すべきものもあればすぐにでも修理したほうが良いものもあり、素人判断で対応すると悪化する可能性があるので注意が必要です。トイレのつまりは基本的には放置せず、異常を感じたらすぐに専門業者に相談することが重要です。トイレは家族全員が1日数回は利用するものであり、つまってしまうと生活に大きな支障をきたします。集合住宅などで家にひとつしかトイレがない場合は、家に滞在することも難しくなるでしょう。このような事態に発展する前に、前兆があればプロの専門業者に連絡し、適切な対応を取ってもらうことをおすすめします。参照サイト
8段落:【水まわり修理の教科書】プロが教えるトイレのつまりの直し方https://www.water-leakage.com/fix-toilet-clogging#i-27
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