目次
そもそも…”トイレの水漏れ”とはこの状態!
水漏れの状態は大きくわけて4つあります。- タンクの給水や便器の水が止まらない
- タンクの蓋から水が漏れている
- トイレの便器が濡れている
- トイレの床が濡れている
トイレの水漏れの原因は多くはタンクにあり!
用を足したら、トイレタンク内に貯水されている水を使って排水します。そのためトイレタンクに問題があると水漏れが発生します。トイレの水漏れの多くはトイレタンクに問題があることが多いです。
トイレタンク以外には、便器本体と給水管や排水管に問題がある場合があります。
便器がひび割れていたら、その箇所から水漏れが発生します。その場合、便器の交換が必要です。自分で修理することも不可能ではありませんが、一時的な解決にしかならないので、きちんと問題を解決するためには交換が必要不可欠です。
トイレの給水管/排水管も同様に自分では修理することができないので、業者に頼むなどの対応をしなくてはなりません。
それに対して、トイレタンクは自分で修理することができます。ここからはトイレタンクに焦点を当てて、水漏れしているかどうか調べる手順、自分でできるトイレタンクの修理方法などを解説していきます。
【原因別】トイレタンクが水漏れしたときの対処方法!
トイレタンクの水漏れは以下の部品の劣化や破損である可能性が高いです。それぞれを確認して、対処しましょう。
水漏れ修理をする前の下準備!
水漏れ対策は原因を特定し、交換すべき部品をきちんと準備するのが大切です。さらに部品の説明書をよく読み、充分に内容を理解してから作業を進める必要があるのです。
部品を交換するには専門の工具が必要です。具体的には、止水栓を閉めるときに必–要となる「マイナスドライバー」、ナットの調整をするための「モンキーレンチ」、パッキンのおさえが円形タイプのときに使う「ウォーターポンププライヤー」などがあります。さらに、配水管の修理をするときに使う「モーターレンチ」、交換作業中の水漏れを防ぐための「バケツ」「タオル」も用意しておくと良いでしょう。これらの工具は、ホームセンターや通販などで購入できます。
ゴムフロートの確認と修理方法
水位線よりも低い水位になっている場合は、まずトイレのレバーを回してみましょう。レバーを回して水位が戻る場合はゴムフロートに原因がある可能性があります。戻らない場合はレバーの不具合の可能性を疑いましょう。ゴムフロートは、レバーの動きと連動してタンク内の水を放出します。ごみが詰まったり、節水用のアイテムをタンク内で使用したりすると、それらが挟まってしまい浮き上がったまま戻れなくなることがあります。また、ゴムフロートとレバーをつないでいるチェーンのバランスが悪くなっていることもあるのです。
ゴムフロートから水漏れをしている場合は、異物を取り除いたり、チェーンを調節したりすることで、水漏れが解消する可能性があります。
ボールタップの確認と修理
水位が水位線よりも高い位置にある場合は、レバーではなく浮き球を使って確認します。浮き球を持ち上げてみても漏れている水が止まらない場合は、ボールタップに不具合が生じている可能性があります。水を出したり、止めたりするパッキン部分が消耗することによって、水漏れしてしまいます。ボールタップは消耗品ですから、使っているうちに不具合が起こったり、破損したりする可能性は十分にあります。
ボールタップの交換手順は、まず止水栓を閉めて、タンクの側面にある給水管とボールタップの接続部分をチェックします。給水管側とタンク側の両方についているナットを取り外すと、ボールタップが引き抜けるようになるのです。ボールタップを引き抜いたら、新しい部品と交換してタンクに取りつければ完了です。
排水弁(フロートバルブ)の確認と修理方法
排水弁とは、タンクの底にあるゴム栓のことです。フロートバルブとも呼ばれ、細かな形状はメーカーによって異なります。ゴム製の部品であるため、劣化しやすいのが特徴です。
排水弁の劣化による水漏れだと確認できたなら、部品を交換することで対処できます。排水弁を交換する際は、同じ形状のものを用意するようにしましょう。劣化している排水弁を取り外し、ホームセンターのスタッフなどに現物を見せて同じものが欲しいと伝えれば、スムーズに案内してもらえるでしょう。
新しい排水弁を用意したら、サイフォン管と呼ばれる部品へと取り付けることになります。正しく取り付けないと上手く機能しないため、細心の注意を払いましょう。折れてしまう可能性があるので、サイフォン管を取り付けるときは力を加え過ぎないのがポイントです。
オーバーフロー管の確認と修理方法
オーバーフロー管から水漏れしている場合、まずは水漏れの音を確認しましょう。少量の水がポタポタと漏れているのであれば、ピストンバルブが劣化している可能性が高いです。ピストンバルブが劣化すると、タンクに水を送り込むボールタップが上手く作動しなくなり、水をきっちり止めることができなくなります。
ピストンバルブのパッキンを交換すると、ボールタップの中できちんと水をせき止めてくれ、水漏れ解消につながります。
場合によっては、浮き玉に原因があります。浮き玉を少し持ち上げてみると、ポタポタという音がやむ場合があります。その場合、浮き玉かチェーンが破損している可能性が高いため交換が必要です。また、ゴミが詰まってボールタップが上下しにくくなっていることもあるので、確認しておきましょう。
水漏れしないために日頃からのメンテナンスも忘れずに!
トイレタンク内の水漏れは状態が悪化してから気づく場合が多いです。悪化してから気づくのでは遅いため、日頃からメンテナンスを行うことが重要になります。
タンク内を定期的にチェックしたり、こまめに掃除をしたりしましょう。タンク内の汚れ落としには、使用済みの歯ブラシや、1000番前後の耐水性のあるサンドペーパーが役立ちます。掃除後はタンク内の汚れを流します。洗浄剤を利用し、タンク内の汚れを予防するのも1つの方法です。
水漏れが解決しない場合は…
トイレの水漏れは部品の交換によって自分で修理することも可能ですが、手順が複雑で間違った対応をするとより状態を悪化させることもあります。
さらに、メーカー独自の部品だと、直接メーカーに問い合わせて購入しなければならないこともあり、時間や手間がかかってしまいます。
水漏れ箇所がわかる場合でも、部品交換だけでは修理できそうになければ専門家に修理を依頼すると安心です。