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トイレの床が濡れてしまう主な原因
ぽたっと少したれるだけであれば、一時的な対処を自分でもしやすいです。しかし、床がびしょぬれになるほどの水漏れになってしまっては、どうしたらいいか困る場合もあるでしょう。床が濡れるような水漏れの主なものを3つ紹介します。
#トイレタンクについた結露
気温差が大きくなると、トイレタンクに結露がつくことがあります。特に、冬は結露ができやすいので注意が必要です。タンクについた結露がどんどん床にたれて濡れます。結露がたれた床は、そのまま放置しておくとカビや黒ずみの原因になるので、気づいたらすぐに拭きとりましょう。タンクの結露自体も拭いておくと安心です。換気扇をまわしておくと、風の流れができて結露もできにくくなります。
#接続部の部品の劣化
トイレやタンクの接続部にある部品が経年劣化によって傷んでいると、水漏れの原因になります。たとえば、ボルトやパッキンなどは年数がたてばたつほど劣化するものなので、数年で交換をするほうが良いです。水漏れしやすい部分は、タンクと給水管の接続部、タンクと便器の接続部などがあります。タンクと給水管の接続部からの水漏れは、給水管のナットの緩みや接続部のパッキンの劣化が原因です。パッキンは新しいものと交換、ナットの緩みは締めることで水漏れが解消します。
タンクと便器の接続部からの水漏れは、パッキンの劣化もしくはボルトの緩みが原因となりやすいです。こちらもパッキンは新しいものと交換、ボルトは緩みを締めることで改善する可能性があります。
#便器の設置不良
床部分から水漏れしているのを発見したときには、すぐにでも対処する必要があります。この場合の原因は、床下の排水管からの水漏れもしくは、便器の設置不良です。排水管からの水漏れの場合は排水パイプと便器の接続部にあるパッキンの交換が必要ですし、便器の設置不良の場合は設置し直さなければいけません。どちらも1度便器を取り外して対処することになります。
修理は専門の知識を持つ業者に依頼するのが正解!
水道の水漏れであれば、場合によっては簡単な作業で自分でパッキン交換することもできます。しかし、交換する場所がトイレとなると、専門知識を持っているプロに任せたほうが安心です。便器もタンクも水をたっぷりと溜めて使う場所なので、もし修理しようとしてうまくできていなかった場合、さらに事態が悪化する可能性があります。そうなると、費用も高額にかかってしまうこともあるのです。しかも、プロに任せておけば、一般的な水漏れなら自分でやるより短時間で修理できます。専門知識と経験があるので、それに基づいて原因を探りだし、対処してもらえるからです。トイレの修理で大事なことは、水漏れしている場所がどこで、何が原因になっているかをしっかり把握することにあります。
床が水で濡れていて、結露が原因ではないとハッキリわかっていれば、できるだけ早い段階でプロに相談をしましょう。便器の設置不良やタンク、給水管などの水漏れの場合、専門知識がないと応急処置をしても、また水漏れしてしまう可能性があります。プロに依頼すると高い費用がかかるかもしれないからと放置しておくと、その間に床が傷んでしまうこともあるので注意です。そして、床が傷んでも放置していると、いずれ床が抜けてしまうことにつながります。あまりに床が傷んでいるときには、床の張り替えが必要になることもあるので、そうなる前に早めに連絡を入れておくのがおすすめです。
床の張り替えは使う材料にもよりますが、広ければ広いほど張り替え費用もかかります。たとえば、トイレの床の柄が凝ったデザインだった場合、シンプルな床よりも費用は多めにかかるのです。凝っている床には、その分だけ単価が高い材料が使われていることも少なくありません。つまり、水漏れの原因が便器の設置不良で、まだ新しい家だった場合には、同じだけの費用が再び必要になるということです。しかも、本来はまだまだ使えるはずだった床を短期間で張り替えるのは、精神的なストレスになります。プロに依頼する前には必ず現場の様子を見て見積もりを出してくれるので、その金額に納得できなければ、他の業者に依頼することも可能です。
専門業者に修理を依頼する場合の費用相場は?
プロに修理してもらうにしても、どれだけの費用がかかるのだろうと気になる人もいるのではないでしょうか。簡単な修理でも、万単位の費用を払わなくてはいけないと心配になる人もいるかもしれません。しかし、一般的な修理の費用に関しては、高額とまではいかない金額となっています。実際に、トイレの水漏れの平均費用は8000~1万1000円ほどです。もし、タンクの内部の部品の劣化などで交換が必要な場合は、8000~1万6000円ほどになります。
また、接続部など部品交換をしなければいけないときには、8000~1万3000円ほどが必要です。簡単な修理であれば、数万円も支払う必要はないので、依頼もしやすいかもしれません。ただし、これらの金額はあくまでも目安。実際にどれくらいの費用がかかるのかは、現場を見てみなければわかりません。つまり、「どれくらいの金額になる」と明言することは難しいのです。たとえば、便器を取り外さなければいけない状態だった場合には、一般的な水漏れの修理費用よりも高くなります。水漏れの量が多くて床が傷んでしまったときには、床の張り替え費用も必要なのでより高額になる可能性があるでしょう。
そうならないようにするためには、できれば、こまめにトイレやタンクの掃除をして、水漏れをしていないかをチェックすることが大事です。毎日水を使う場所は、最初は少量の水漏れであっても、放置をして劣化が進めば大量の水漏れになります。普段から気にし過ぎる必要はありませんが、見えにくい箇所などはトイレへ行ったついでに見ておくのが良いでしょう。見て見ぬ振りは結果的に損をすることになりやすいのです。もし、「水漏れかも?」と感じるものを発見したら、まずは、プロにトイレの状況を見てもらい、見積もりを出してもらうと安心できます。
トイレの床を張り替える費用相場!
部品やパッキンの交換ですめば、費用も高額になることはほとんどありません。しかし、水漏れを放置していたり、水漏れした量が多かったりした場合には、床の張り替えをしなければいけないこともあります。一般的には、トイレの床の張り替え費用は、2~4万円。費用にこれだけ幅があるのは、使う素材によって金額がまったく違うからです。床の張り替えで使われる素材は、主に3種類。クッションフロア・フローリング(木材)・タイルです。この3種類の中で最も高いのが、タイルとなっています。
#タイル
タイルは風呂場の壁などにも使われることがありますが、見た目がオシャレで水やアンモニアに強いというメリットがあるのです。しかも、軽く拭き取るだけでも汚れが落ちやすいので、掃除が楽になります。デメリットは、他の2種類と比較して高額だという点です。タイルも無地のものから柄ものまでさまざまあり、選ぶものによっても費用が変わります。出来上がりまでの時間も一番長くかかるので、トイレが広い場合には不向きです。
#フローリング
フローリングは木質材を使うため、暖かみがあります。また、壁紙にどんなものが使われていても合わせやすいというメリットがあるのです。ただ、デメリットとして、トイレのような水気が多い場所では黒ずみになりやすいという点があります。水やアンモニアに弱いので、どちらかといえばトイレの床には不向きです。もし、使うとしても、水やアンモニアに耐えられるように工夫をする必要があるでしょう。
#クッションフロア
クッションフロアは塩化ビニルを素材としているもので、いろいろな柄や色があります。プリント柄の場合、その柄に合わせた凹凸があるのが一般的です。また、クッションと名前についているように、裏側にクッション素材が使われており、他の素材を使ったときより足に負担がかかりにくくなっています。メリットは水に強いこと、汚れても拭き取るだけで簡単に汚れが落ちるという点です。さらに、価格も最も低額なので、広い床でも使いやすいでしょう。逆に、デメリットは重いものを長時間置いておくことで跡がついてしまう点です。凹んだ部分は、元に戻らないことがあります。
トイレの水漏れで床が濡れるときは早めの対処を!
もし、トイレで水漏れが起きて床が濡れてしまったときには、できるだけ早めに専門知識を持つプロに連絡するようにしましょう。床は少量の水であれば拭き取るだけでも大丈夫ですが、水漏れということで大量の水で濡れてしまうと、ぞうきんなどで拭くだけでは対処できない場合があるからです。見た目には大丈夫そうに見えても、床の板などが濡れてカビてしまったり、傷んでしまったりします。しかも、床の張り替えをしなければいけなくなったら、費用も部品交換よりずっと必要になるのです。水道のプロに依頼すると費用がかかってしまうからと躊躇してしまう人もいますが、実際には長い目で見ると、早めにプロに直してもらったほうが費用面では安くすませられます。
また、自分で直せるかもしれないといろいろ触ってしまうと、逆に状態が悪くなる場合もあるので注意が必要です。水道のパッキンに関しては、専門的知識がなくても、やり方さえ覚えてしまえば交換して直せることがあります。しかし、トイレに関してはタンクや便器、水道管など専門的な知識を必要とすることが多いです。直す場合は金額的にも高額になってしまう可能性があるため、自分で何かするよりはプロに任せてしまうのが安心でしょう。